地球観測 earth observation technologies 2003 7 31
実に困ったものです。
株価回復が先か、環境回復が先か。
こういう場合は、どちらかを優先して、取り組むことになる。
しかし、株価回復も、環境回復も、失敗すれば、
どちらの原因でも、命取りになる。
よく、天気予報のテレビ番組が多いが、
多くのテレビ番組は、自分の国の気象しか報道しない。
しかし、気象というものは、一国で完結しているわけではない。
となりの国の気象も、大いに関係がある。
長期的に見れば、地球の反対側の気象も関係してくる。
日本のテレビは、日本各地の気象しか報道しない。
他の国も同じようなものである。
しかし、これでは、地球環境がどうなっているか、わからない。
自分の国の気象だけでなく、他の国の気象も報道することによって、
地球環境というものを考えるようになる。
東京では、梅雨が長引き、今のところ、冷夏となっている。
6月、7月の低温と日照不足を考えると、異常気象かもしれない。
この長い梅雨も、いつか終わるでしょう。
上海では、猛暑で、電力不足になっている。
まるで、日本の関東地方で、この夏、予想されたことが、上海で起きている。
春先から、日本の関東地方では、猛暑ならば、電力危機になると報道され、
電力危機対策が進んできたが、
中国は、これを参考にしなかったのでしょうか。
上海では、気温が、40度近い高温の日々が続いている。
ヨーロッパでは、異常気象がないでしょうか。
このような現象が、一過性のものならば問題ないが、
こういう異常気象が続くようならば、大いに問題がある。
全世界の気象を同時に観測して、検討する必要があります。
これが、異常気象の始まりであったとしたら、
地球規模の異常気象につながる恐れがあります。
今日の新聞記事では、オゾン層の破壊のペースが減少したと記事にありました。
モントリオール議定書の業績であるとのことです。
しかし、南極大陸と同じ大きさのオゾンホールがあります。
これが、南極大陸の上にあるから、被害が少ないので、気にならないでしょうが、
このようなものが、他の大陸の上にできたら、重大な問題となるところでした。
さて、理論的は、オゾン層が、地球規模で、一時的に消失するということは、あり得るでしょうか。
さて、地球温暖化の関係で、京都議定書はどうなったのでしょうか。
いずれにせよ、オゾンホールと地球温暖化が、
今後の地球環境を決めることになるでしょう。
地球の歴史を見れば、今は砂漠地帯でも、昔は、肥沃で温暖な土地だったのです。
オゾンホールも、地球温暖化も、徐々に進むのではなく、
相転移、相移転のように、ある時点から、一挙に変化しますので、
注意してください。
最近は、昔に比べて、地球儀があまり売れないそうですね。
しかし、昔より、はるかに、国際化が進み、
地球環境に関心が集まっているのに、不思議ですね。
私は、ユニークな地球儀を持っています。
極軸が自由に動く地球儀です。
北極が上で、南極大陸が下というのは、固定観念です。
地球儀をある角度にすると、
この方向からは、海しかありません。
大陸が見えないのです。
まるで、トルコ石のように、ブルーな球体となります。
トルコ石は、トルコで採れるからトルコ石ではありません。
ペルシャで採れたものが、トルコを経由して、ヨーロッパに広まりました。
ペルシャ石と言った方がいいかもしれない。
今は、アメリカのアリゾナ州のものが、中心です。
このトルコ石は、州の石になっています。
日本は、県の石はないのでしょうか。
鹿児島には、世界有数の金山がありますので、
鹿児島の石は、金でしょうか。
昔は、砂金が、全国各地の河川で採ることができました。
とりわけ、北海道が有名で、明治時代に、巨大な砂金の塊が発見されています。
日本は、世界でも有数の金の産地です。
マルコポーロが黄金の国と言ったとおりです。
さらに金山というものがあります。
その象徴として、岩手県には、中尊寺の金色堂があります。
東北地方は、金山がたくさんありました。
金山で採れるものを、山金と言います。
今でも、山金は採れます。
このように、日本は、至る所から、金が採れます。
しかし、日本では、人件費が高いので、
外国から、金を買った方が安いです。
石油も同じです。
昔は、新潟地方に石油王と呼ばれる人がいました。
新潟の油田で、石油を採掘したのです。
新潟の温泉は、石油を採掘している時に、発見されたものが、いくつかあります。
しかし、日本では、人件費が高いので、
外国から、石油を買った方が安いです。
新潟県の新津地方では、「越国から燃土、燃水が献上された」と「日本書記」にあります。
この地方には、古くからの石油が地表に、にじみ出ているところがありました。
明治時代になると、大きな石油産業となりました。
新津の石油は、粘度が高く、質が悪いとされましたが、
当時の石油の精製技術が低かったかもしれません。
記録によると、ある井戸は、306キロリットル/日の井戸があったそうです。
今でも、正確に地質調査をすれば、有力な油田が発見されるかもしれません。
しかし、石油も、外国から、買った方が安いです。
こういうわけで、日本は、金と石油の国とも言えます。
石油に関しては、日本書紀に出てきますので、
世界最古の油田のひとつに入るかもしれません。